
甜菜(てんさい)は寒冷地で栽培される甘味成分を持つ野菜で、日本では主に北海道で生産されています。

甜菜の別名は「砂糖大根」じゃよ!
春に種をまき、秋に収穫されますが、収穫直前に気温が下がると、甜菜は凍結を防ぐためにラフィノースを蓄えます。



このラフィノースを抽出・精製したものが「ラフィノースオリゴ糖」です。
ラフィノースオリゴ糖は難消化性オリゴ糖の一種で、世界唯一の高純度結晶オリゴ糖として知られています。
てんさい由来のオリゴ糖「ラフィノース」を取り入れるメリット
オリゴ糖の働きとして一般的に知られているのが、「お腹の調子を整える」 という特定保健用食品の表示許可が認められている機能です。
オリゴ糖にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っていますが、てんさい由来のオリゴ糖「ラフィノース」には、どのような特徴があるのでしょうか。
スムーズなお通じをサポートする


ラフィノースオリゴ糖は、お通じ対策として注目されています。その理由は2つあります。
善玉菌のエサになるラフィノースオリゴ糖はフルクトース、ガラクトース、グルコースという3つの単糖が結合したオリゴ糖です。
消化吸収されずに大腸に届き、腸内の善玉菌のエサとなります。
善玉菌が活躍すると腸内環境が整い、腸の動きが活発になります。
また、大腸に届いたラフィノースオリゴ糖は、水分を保とうとするので腸内の食べ物のかさましになります。
- 腸の動きが活発になる
- 腸内の食べ物のかさましになる
この2つの働きによって、ラフィノースオリゴ糖は、スムーズなお通じをサポートすると考えられています。
糖質の吸収スピードが緩やか


ラフィノースオリゴ糖の甘さは砂糖の約1/5程度で、体内で消化・吸収されにくく、そのまま大腸に届く特性があります。
このため、グリセミックインデックス(GI値)が低く、食後の糖質の吸収スピードに大きな影響を与えにくいと考えられています。
また、腸内の余分な糖分を便として排出する作用も期待されています。
てんさい由来のオリゴ糖「ラフィノース」のデメリット
ラフィノースオリゴ糖は、お通じ対策として役立ちますが、摂取量には注意が必要です。



赤ちゃんや妊娠中の方は、特に注意が必要じゃよ!
✅少量から始める
体質によっては過剰摂取でお腹を下す可能性があります。特に赤ちゃんや妊娠中の方は、少量から試すようにしましょう。
✅適量を守る
1日あたりの適量は、大人で2~10g程度(ティースプーン1~3杯程度)とされています。
✅様子を見ながら増減する
変化を感じられない場合でも、一度に摂取量を増やさず、2~3日かけて調整しましょう。
ラフィノースオリゴ糖は、取り入れてからの変化が大きいと言われており、早い人では翌日に変化を感じることがあります。
ただし、摂りすぎるとお腹を下す危険性があるため、慎重に調整しながら取り入れてください。


ニチガ「ビートオリゴ糖」を試してみた





万年お通じで悩んでいる私が『ニチガ北海道産ビートオリゴ糖』を試してみました。
原材料、成分、添加物、特徴について気になっている方は必見ですよ。



まずは『ニチガ北海道産ビートオリゴ糖』の商品データから紹介するぞ!
商品名 | 北海道産ビートオリゴ糖 |
---|---|
内容量 | 500g |
価格 | 2,140円 |
オリゴ糖の種類 | ラフィノース |
1日あたりの目安量 | 1~5g |
1日あたりのコスト | 4.28~21.4円 |
原材料 | 甜菜 |
原材料の産地 | 北海道 |
製造地 | 日本(群馬県) |
栄養成分表示 |
|
添加物 | なし |
オリゴ糖配合率 (100g中) |
|
甘み | 砂糖の約22% 甘すぎない優しい甘さ |
販売者 | 群馬県高崎市八幡原町1008-3 日本ガーリック株式会社 |


「ニチガ北海道産ビートオリゴ糖」のを販売をしている日本ガーリックは、食品やサプリメント、動物用飼料、ペレット等を販売している会社です。


オリゴ糖の種類は商品名の通り、ラフィノース(ビートオリゴ糖)です。
原材料


「北海道産ビートオリゴ糖」の原材料と産地
- 原材料:甜菜
- 原材料の産地:北海道
- 製造地:日本(群馬県)



パッケージに甜菜の写真がありますね。



商品名の通り北海道産の甜菜が原料だぞ!





また、基準が設定されていない農薬が一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止している「ポジティブリスト制度」に適応している事が書かれています。



平たく説明すると「甜菜を栽培する時に無農薬ではないけれど、定められた一定の量以上は使っていないよ」という事です。
甜菜は表示が必要な作物ではありませんが「遺伝子組み換え」非該当と表示があります。
今までに問い合わせを頂いた質問を可能な限りパッケージに表示して安心して食べて頂きたいという気持ちから細かく表示するようになったそうです。
成分


- エネルギー:174カロリー
- たんぱく質:0.0g
- 脂質:0.0g
- 炭水化物:85g
- ナトリウム:0mg



砂糖は100gあたり384カロリーなので、ニチガ北海道産ビートオリゴ糖のカロリーはお砂糖の約半分です。
- 83%:ラフィノース
- 2%:ショ糖
- 15%:粉末に含まれる水分
メーカーに問い合わせてみました!
炭水化物の85gのうち、ラフィノースは83g含まれていて、甜菜由来のショ糖が2g含まれています。
残りの15gに何が含まれているかというと、パウダーに含まれている水分です。
「えっ?パウダーだから水分そんなにないでしょ。」と私も最初はそう思いましたが、問い合わせに応じてくれた方が一生懸命調べてくれて「パウダーですが測定すると見えない水分が含まれています」と教えてくださいました。


少し分かりにくいですが、原材料名のところにある『ラフィノース純度98%、ショ糖2%』の表示は含まれる炭水化物85%のうちのパーセンテージになります。



炭水化物85g×98%=83g(100g中に含まれるラフィノース)ということじゃな



あと、調べてみた所、添加物は使用していませんでした。
特徴と味


色は白で片栗粉のようにモサッとした感じのパウダーです。
そのまま食べると、かすかに甘さを感じる程度で優しい味です。


でも、口の中がモッサモサします。
デザートにかけると良いとホームページに書いてありましたので、試してみました。


いちごにかけると、果物の水分でビートオリゴがしっとりして、練乳みたいな味になりました!
これは食べやすくて美味しいですよ。
私の評価(ニチガ北海道産ビートオリゴ糖)
安全性 | 5 |
---|---|
機能性 | 4 |
コスパ | 4 |



スッキリ感は☆4つです。
やはりミックスオリゴ糖にはかないませんでした。

