
最近注目を集めている「菊芋(キクイモ)」ってどんな食材ですか?



見た目はショウガに似た根菜で、食物繊維の一種である「イヌリン」を豊富に含むのが特徴じゃよ。



スッキリとした毎日を目指す方や、栄養バランスを気にする方にぴったりの食材ですね!
この記事では、菊芋の基本情報から栄養成分、イヌリンについてやさしく解説し、毎日の食卓で簡単に楽しめるレシピや食べ方をご紹介します。
菊芋(キクイモ)の特徴・栄養成分


菊芋なんて聞いたことないよ、という人もいるかもしれません。
菊芋は菊の根が肥大したもので、北アメリカが原産と言われています。
江戸末期に家畜のえさとして輸入されたといいます。
そのため別名は「豚いも」。
ちょっと失礼な名前ですね。
繁殖力が強いので、輸入された後は自然に生えているものも多いのですが、食用に栽培している地域は長野県の一部の地域に限られていて、非常に少ないんです。
というのも、栽培自体は手間が少ないので管理しやすいのですが、土中の栄養分をことごとく吸い取ってしまうため、2年以上継続して同じ場所で作付けができません。
また保存性が低いため、旬である秋から冬(11~2月)のうちに完売させる必要があるなど、農家にとってはよいこと尽くめとはいかないというのが、その理由だといいます。
名前に「芋」という文字が入っていますが、菊芋はでんぷんの含有量が少なく、食物繊維を豊富に含むのが特徴です。
食物繊維を多く含むことで、スムーズなお通じをサポートし、さらにでんぷん(炭水化物)が少ないため、糖質に配慮して食事のバランスを整えたい方にも取り入れやすい食材です。
また、菊芋に含まれる食物繊維は、主に「水溶性食物繊維」で、消化されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサになります。
そのため、腸内環境を整える働きが期待されています。
腸内には、さまざまな種類の細菌が共存していますが、そのバランスが整うことによって、スッキリとしたお通じをサポートすることができると言われています。
菊芋にはイヌリンが含まれている


菊芋には他にも、さまざまな特徴があります。
例えば、菊芋の主成分である「イヌリン」は、水溶性食物繊維の一種で、糖質や脂質、塩分を含む食事のバランスを考える際に役立つとされています。
そのため、食後の血糖値について気にする方が、日々の食生活に取り入れることもあるようです。
また、腸内環境が整うことにより、スッキリとしたお通じを実感する方がいるほか、肌のコンディションが変わったと感じる方もいるようです。
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菊芋の簡単レシピと美味しい食べ方
菊芋は一見、ショウガのような形をしています。
ごつごつとした形をしているので、土が隙間に入り込んでしまい、少々洗いづらいです。
皮をむくと「シャリシャリ」という音がして、ショウガをむいている感覚になります。
ただし、皮は非常に薄く、生で食べても皮の違和感がないので、お客に提供するといった見た目を気にする料理でなければ、皮を取り除く必要がないのではと感じます。
菊芋は保存性がよくありません。
芋のように、でんぷんが硬くなる(β化する)心配がありませんので、冷蔵庫で保存するようにして下さいね。
菊芋の甘酢漬け


材料
- 菊芋:500g
- 黒酢:500ml
- オリゴ糖:300g
- 塩:大さじ1
作り方
- 菊芋の皮をむき、厚さ1mmくらいで、できるだけ薄切りにする。
- 塩を振って1晩置く。
- 黒酢とオリゴ糖を混ぜて味を確認する。※オリゴ糖の種類によって甘味が異なるので必ず好みの甘さであることを確認して下さい。私が使ったのはカイテキオリゴという商品です。
- 塩漬けした菊芋を軽く水洗いして、完全に取り除かない程度に、塩分を取り除く。この段階で食べても美味しくいただけます。
- ③の調味液に塩抜きした菊芋を入れて漬け込む。
翌日には、味が染みて美味しく出来ています。
我が家では1週間でなくなってしまいましたが、菊芋に傷みなどなく、しばらくは美味しく食べられそうでした。
菊芋のベーコンソテー


材料
- 菊芋 300g
- ベーコン 5枚
- オリーブオイル 大さじ1杯
- 塩・こしょう 少々
作り方
- 菊芋を薄切りに、ベーコンは5mm幅にカットする。
- フライパンにオリーブオイルを熱してベーコンを炒める。カリッとするまで炒めるほうがおいしいです。
- ベーコンを一旦、フライパンから取り出して菊芋を炒める。菊芋に火が通ってきたらベーコンを加えてサッと炒め、塩・こしょうで味を整えて完成。
こちらは本当に手軽にできる簡単レシピです。
ベーコンはいつも冷蔵庫に入っていますので、仕事で遅くなってしまったときは、このレシピのお世話になっています。
菊芋をサッと炒めただけで火を止めれば「シャキシャキ感」が楽しめますし、しっかり炒めれば「ホクホク感」が楽しめます。
加熱の具合で2種類の楽しみ方ができるのが、このレシピの特徴です。
菊芋のきんぴら


材料
- 菊芋 300g
- にんじん 1本(100g)
- しょう油 大さじ2
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ2
- オリゴ糖 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- エゴマ 適量
作り方
- 菊芋とにんじんは大きさをそろえた千切りにする。
- しょうゆ、酒・みりん・オリゴ糖を混ぜ合わせる。オリゴ糖は大さじ1と書きましたが、商品によって甘味の強さが異なるので、好みの味付けになっているか必ず確認して下さい。
- フライパンにオリーブオイルを熱して、にんじん、菊芋を炒める。(菊芋が少し透き通るくらいまで)
- 透き通ってきたら②の調味料を入れて、炒め煮にする。
- 汁気がなくなったらエゴマを混ぜて完成です。
こちらも比較的、短時間で出来るメニューです。
菊芋とにんじんにしっかり火が通っているので、ホクホク感と、ほんのりした甘味が感じられる、美味しい一品になります。
我が家は辛いのが苦手なので、トウガラシ(鷹の爪)を入れずに作りました。
本来であれば、オリーブオイルを熱する際に、一緒に輪切りにした鷹の爪を炒めて香り付けをすると、より一層、本格的な味になるかと思います。
甘酢漬けに関しては1週間以上、日持ちします。
ベーコンソテーやきんぴらも、冷蔵庫で保存すれば2~3日は大丈夫だと思います。
ベーコンソテーやきんぴらは、温かいほうが美味しくて間違いありませんが、冷めても美味しいので、お弁当のおかずにも向いていると思います。
他にも、揚げたりサラダにしたりして、美味しくいただくことができますよ。
ぜひ、菊芋を食卓に活用して下さい。
粉末で使いやすい菊芋パウダーもある
このようにして、菊芋を活用しているおかげなのか、お通じに悩まされることも少なくなりました。
ただ残念なことに、菊芋は秋の一時期だけしか手に入れることができません。
他のシーズンも菊芋の栄養を取り入れたいですよね。


そんなときは、菊芋の成分を抽出した、加工食品がおすすめです。
菊芋の加工食品のなかでは「前田の菊芋」というのが、人気だそうです。


加工食品なら、1年中いつでも取り入れられるので安心ですよね。
私は、生の菊芋が手に入らないシーズンには、こちらを利用して食事に取り入れています。


パッケージは、持ち運びにも便利な個別装になってます。
また、ハサミなしで手で簡単に開封できます。


袋を開けて中身を出すと、白い粉末状のパウダーが入っています。
味については、ほんのり甘くて、とってもおいしいです。なので続けやすいんです。
興味のある方は、菊芋の加工食品を、是非お試しあれ。
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