オリゴ糖にはさまざまな種類があり、善玉菌の種類によって相性が異なるといわれています。
そのため、オリゴ糖を取り入れる際には、それぞれの特性を知っておくことが役立ちます。

今回は、甘味料として利用されることがあり、腸内環境を整えるのに役立つとされる乳果オリゴ糖について解説するぞ!



乳果オリゴ糖の人気商品も試してみましたよ!
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乳果オリゴ糖(ラクトスクロース)の特徴とは
- 砂糖に近い風味
- 難消化性
- 低カロリー
- 糖質の吸収が穏やか
乳果オリゴ糖は、オリゴ糖の中でも強い甘さを持っており、最も砂糖に近い風味を呈します。
一方で、唾液などに存在するα-アミラーゼでは分解する事ができないため、難消化性を示し、カロリーが低く、糖質の吸収が穏やかです。



そのため、乳果オリゴ糖は、糖質の摂取バランスやカロリーコントロールを意識する方の食生活に取り入れられることが多いです。



乳果オリゴ糖の主成分は、フルクトース・ガラクトース・グルコースが真っ直ぐ結合した3糖であるラクトスクロースとなっており、その他にも原料や副生産物であるショ糖や乳糖、ラクチュロースなどの糖類が混在しています。
ラクトスクロースは、自然界にはほとんど存在せず、ヨーグルトを発酵させた物にわずかに含有されているだけです。
乳果オリゴ糖の原料



乳果オリゴ糖の原料は、乳糖と砂糖じゃよ
乳糖は牛乳から抽出され、砂糖はさとうきびから主に抽出されて乳果オリゴ糖の合成に使われます。
乳果オリゴ糖の作り方



乳果オリゴ糖は、乳糖と砂糖を原料にして、果糖転移酵素の反応で工業的に作られるぞ
酵素反応を行った後は、脱色・脱塩、ろ過、濃縮などの工程を経て、乳果オリゴ糖シロップや乳果オリゴ糖の粉末製品が製造されます。
乳果オリゴ糖の原料は、牛乳とさとうきびという天然の素材ですので、製造法から見ても安全であると言えます。
乳果オリゴ糖の特徴


乳果オリゴ糖は、消費者庁から「ビフィズス菌を増やしお腹の調子を整える作用」についての表示許可が認められています。
難消化性であるため、大腸まで届き、ビフィズス菌をサポートします。
人を対象にした研究によっても、ビフィズス菌をサポートし、悪玉菌をコントロールすること認められています。
腸内を善玉菌が優勢な状態に整えることで、スムーズなお通じにつながり、腸内の不要な物質が減ることで環境が整いやすくなります。
乳果オリゴ糖の1日あたりの摂取目安量は、2~6gとなっています。
乳果オリゴ糖の安全性
乳果オリゴ糖の安全性は、動物試験や培養細胞試験の結果から、毒性や遺伝子への影響が見られないことが確認されています。
安全性の高い食品ですが、消化されにくい性質を持っているため、過剰に摂取するとお腹が緩くなってしまう事があるので、注意しましょう。
乳果オリゴ糖が含まれている商品
乳果オリゴ糖を摂るためには、オリゴ糖シロップやオリゴ糖顆粒などを利用するのがおすすめです。



乳果オリゴ糖を含む商品でおすすめなのが、次の3商品です。
- オリゴワン(株式会社HプラスBライフサイエンス)
- オリゴのおかげ(株式会社パールエース)
- オリゴのおかげダブルサポート(株式会社パールエース)
評判の良い乳果オリゴ糖5商品を試してみた!


それでは、実際に乳果オリゴ糖が配合された商品には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、筆者が実際にオリゴワン(シロップタイプと分包タイプ)、オリゴのおかげ、オリガのおかげダブルサポート(シロップタイプと顆粒タイプ)をそれぞれ2週間試して、その味や感想などについてレポートしたいと思います。



それぞれの商品について、基本的な情報は以下の通りになります。
オリゴワン シロップタイプ | オリゴワン 分包タイプ | オリゴのおかげ | オリゴのおかげダブルサポート シロップタイプ | オリゴのおかげダブルサポート 顆粒タイプ |
---|---|---|---|---|
1311円 | 972円 | 972円 | 892円 | 496円 |
700g | 7g×40包 | 650g | 500g | 6g×15本 |
乳果オリゴ糖 | 乳果オリゴ糖 | 乳果オリゴ糖 | 乳果オリゴ糖 | 乳果オリゴ糖 |
100gあたり エネルギー:195kcal たんぱく質:0g 脂質:0g 炭水化物:73.0g ナトリウム:1~5mg | 1包(7g)あたり エネルギー:14kcal たんぱく質:0g脂質:0g 炭水化物:5.1g ナトリウム:0.1~0.4mg | 100gあたり エネルギー:230kcal たんぱく質:0g 脂質:0g 炭水化物:72g ナトリウム:0m | 8gあたり エネルギー:17kcal たんぱく質:0g 脂質:0g 炭水化物:5.7g ナトリウム:0m | 1本(6g)あたり エネルギー:17kcal たんぱく質:0g 脂質:0g 炭水化物:5.7g ナトリウム:0mg |
乳果オリゴ糖の割合:46% | 乳果オリゴ糖の割合:46% | 乳果オリゴ糖の割合:30% | 乳果オリゴ糖の割合:40% | 乳果オリゴ糖の割合:55% |
乳果オリゴ糖クエン酸ナトリウムクエン酸 | 乳果オリゴ糖クエン酸ナトリウムクエン酸 | 乳果オリゴ糖シロップ | 乳果オリゴ糖シロップクエン酸クエン酸ナトリウム | 乳果オリゴ糖顆粒 |
株式会社HプラスBライフサイエンス | 株式会社HプラスBライフサイエンス | 株式会社パールエース | 株式会社パールエース | 株式会社パールエース |



原料と産地は以下の通りになります。
原料 | 産地 | |
---|---|---|
オリゴワンシロップタイプ オリゴワン分包タイプ | ・さとうきび ・てんさい ・乳糖 | ・さとうきび:タイ、オーストラリア、日本 ・てんさい:日本(北海道) ・乳糖:アメリカ |
オリゴのおかげ オリゴのおかげダブルサポート シロップタイプ オリゴのおかげダブルサポート 顆粒タイプ | ・乳糖 ・砂糖 ・てんさい | ・乳糖:カナダ ・砂糖:タイ、オーストラリア ・てんさい:日本 |



次に、各々の商品の特徴や外観、味、使用感についてレポートします。
オリゴワン


オリゴワンは、株式会社HプラスBライフサイエンスから販売されているオリゴ糖商品です。
配合されているオリゴ糖は、乳果オリゴ糖のみで、乳果オリゴ糖をしっかりと摂りたい方におすすめです。
オリゴワンは、シリーズ化されて次のように様々なタイプの商品が展開されています。
- シロップタイプ
- 分包タイプ(中身はシロップ)
- 飲料タイプ(ヨーグルトサワー、オレンジ&キャロット、トロピカルミックス、マスカット)



今回は、料理などにも使いやすいシロップタイプと分包タイプを試してみました。
ジュース感覚で乳果オリゴ糖を摂りたい方には、飲料タイプがおすすめですよ。
オリゴワンの外観
✅シロップタイプ


オリゴワンのシロップタイプは、700gの紙パックです。
注ぎ口は、写真のようにプラスチックの口がついているので使いやすく、衛生的にも安心できます。


紙パックも高さが17cmと小ぶりなので、置場所にも困りません。
シロップを注いだ後も液だれがしないので、とても使いやすかったです。
✅分包タイプ


オリゴワンの分包タイプは、外袋の中に7gずつ小分けにされたアルミパウチが40包入っています。


7gはちょうど1日分の摂取目安量なので、量を計る手間が省けて便利です。


また、会社などにも置いておけたり、持ち運べたりもするため、使い勝手が良かったです。
オリゴワンの味
オリゴワンはシロップタイプ、分包タイプともに46%の濃度で乳果オリゴ糖が配合されています。


しっかりと乳果オリゴ糖が配合されているため、中身は透明ですが、トロッとした粘度のあるシロップです。
味は両タイプともにコクのある甘さです。
しかし、人工的な味ではなく、自然で砂糖に近い甘さをしているため、コーヒーに入れたり料理に入れたりしても美味しくいただくことができました。


甘味の強さはパッケージには砂糖の半分程度の甘さと書いてありますが、食べた印象としては砂糖の7~8割程度の甘味だと感じました。
ただし、やはり甘めのコーヒーを飲みたいときなどは少し物足りなく感じるかもしれません。
オリゴワンを使った感想
オリゴワンは、なんといってもスッキリ感が抜群でした。
私も夫もお通じの滞りで困っていたのですが、食べてからの変化が早いので、その日のうちにすぐに便が出ました。
スッキリ感は持続的に続いて、毎日摂取しているとお通じで困ることはなくなりました。
ただ、影響がやや大きいので、目安量を超えてオリゴワンを摂ると、便がやわらかくなってしまいました。
頑固なお通じではない方は、しっかりと目安量を守ることをおすすめします。
オリゴのおかげ


オリゴのおかげは、塩水港精糖株式会社から発売され、株式会社パールエースから販売されている商品です。
オリゴのおかげも乳果オリゴ糖のみを配合しており、乳果オリゴ糖を摂りたい方向けの商品になっています。
オリゴのおかげは、消費者庁が認めたトクホ商品です。



許可されたトクホ表示は次の通りじゃよ
「乳果オリゴ糖を主成分とし、腸内のビフィズス菌を適正に増やして、おなかの調子を良好に保つ食品です。」
オリゴのおかげの外観


オリゴのおかげは、プラスチックのボトルに入っています。
量は、300gのタイプと650gのタイプがあります。
プラスチックボトルでフタもしっかりと回して閉じるタイプなので、使いやすく衛生的にも安心できます。
また、全てプラスチックとして出せるので、ゴミの分別がしやすいのも嬉しい特徴です。
オリゴのおかげの味
オリゴのおかげは、乳果オリゴ糖を30%含んだ商品です。
オリゴワンよりも乳果オリゴ糖の量が少ないためか、少しサラッとした食感です。


甘さは、砂糖に近い自然な甘さでコクがあって美味しいです。
コーヒーにも合いますし、料理にも使いやすかったです。
ただし、甘味やコクはオリゴワンの方が強いです。
オリゴのおかげを試した実感
オリゴのおかげは、そこまで乳果オリゴ糖の含有量が多くないため、食べてからの変化は緩やかでした。
ゆっくりとお通じをコントロールしてくれるため、摂取によってお腹を下さない安心感があります。
変化が緩やかといっても、しっかりとしたスッキリ感があります。
オリゴのおかげを食べてから1~2日程度でお通じがよくなり、その後も摂取を続けている間は、お通じに問題はありませんでした。
オリゴのおかげダブルサポート


オリゴのおかげダブルサポートは、塩水港精糖株式会社から発売され、株式会社パールエースから販売されている商品です。
オリゴのおかげの乳果オリゴ糖の配合量を増やして、よりしっかりと感じる商品になっています。
また、おなかの調子を整える働きに加えて、カルシウムの吸収をサポートする特徴もプラスされています。
オリゴのおかげダブルサポートも乳果オリゴ糖のみを高配合した商品で、消費者庁によって表示が認められたトクホです。



トクホとして許可された表示は次の通りじゃよ
「乳果オリゴ糖を主成分とし、腸内のビフィズス菌を適正に増やして、おなかの調子を良好に保つとともに、カルシウムの吸収を促進する甘味料です。」
オリゴのおかげダブルサポートには、シロップタイプと顆粒タイプがあります。
オリゴのおかげダブルサポートの外観


オリゴのおかげダブルサポートのシロップタイプはプラスチックのボトルに入っています。量は500gです。
プラスチックボトルで横が透明になっているため、残りの分量が分かり、とても使いやすかったです。
フタやフィルムも全てプラスチックなので、こちらもオリゴのおかげと同様に分別にも便利ですよ。


一方で、顆粒タイプは6gずつアルミ袋に分包されたスティックが15本外袋の中に封入されています。
外袋はチャックがついているため、中のスティックがバラバラにならずに済んで持ち運びにとても便利です。
職場などに外袋ごと置いておくといいかなと思いました。
オリゴのおかげダブルサポートの味
オリゴのおかげダブルサポートのシロップタイプは、40%の割合で乳果オリゴ糖を含んでいます。


しかし、甘味の強さや食感はオリゴのおかげとほとんど同じです。
甘さも人工的ではなく自然に近い甘さなので、コーヒーや料理に入れても味を損ないません。
一方、オリゴのおかげダブルサポートの顆粒タイプは、55%の割合で乳果オリゴ糖を含んでいます。
今回ご紹介した商品の中で最も高い配合量なのが、オリゴのおかげダブルサポートの顆粒タイプです。


顆粒は粗めの白い粒で、量は大さじ山盛り1杯程度になります。
口の中にそのまま入れるとザクザクした食感ですが、コーヒーやお湯などに入れてかき混ぜると砂糖のようにスッと溶けてくれます。
甘味はほとんどなく、とてもあっさりしていて後にも引かないため、コーヒーはブラックだけど乳果オリゴ糖を摂りたいという方におすすめです。
オリゴのおかげダブルサポートを試した実感
私が今回乳果オリゴ糖の商品を試して一番ちょうど良いと感じたのが、オリゴのおかげダブルサポートです。
お腹を下すこともなく、長期的にお通じをスッキリすることができました。
また、持続的に続くので、少しの飲み忘れではお通じの状態が、もとに戻ることもありません。
「腸内環境が整ってきたな」という変化を感じることができました。
最後に
乳果オリゴ糖は、非常に消化されにくい性質を持っているため、健康を意識した食生活の中で砂糖の代替甘味料として活躍するオリゴ糖です。
砂糖に似た甘さを持っているため、スイーツや料理にも使いやすいですよ。
カルシウムの吸収を助け、おなかの調子を整えるため、高齢の方にもおすすめです。